2010年2月26日金曜日

飛行機

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ブログ部合同企画第三段。お題は飛行機。

飛行機で初めて大西洋を横断した人は?これは皆さんご存じのとおりリンドバーグ。おそらくだれでも簡単に答えれるんじゃないだろうか?

そうしたら飛行機で大西洋を二番目に横断した人は誰だろうか?この質問に答えれる人はそういないんではないでだろうか?

答はバード・ヒンクラー。知っていたらよほどの飛行機オタクかも。

ヒンクラーはリンドバーグよりかなり腕の良い飛行士で、少ない燃料で、早く飛行する事ができたらしい。けどそんな事は誰も知らないですよね。

企業もこれと同じ。コカコーラのように一番に発売され、消費者の心に残るブランドになる事。そのメリットは小さくない。そしてバンドエイド、ゼロックス、サランラップ・・・などのようにブランド名がカテゴリーの総称になる事も少なくはない。

じゃあ、一番になれなかったらどうしたら良いのか?あきらめないといけないのか?と言われたらそうではない。

飛行機で三番目に大西洋を横断した人は?

二番目もしらないのに、三番目なんてわかるわけないだろうと思うかも知らないが、そんなことはない。その人の名はアメリア・エアハートだ。

ところでアメリアは大西洋を三番目に横断した人として知られているのだろうか?それともそれに成功した初めての女性として知られているのだろうか?答はもちろん成功した初めての女性としてだ。

えらい昔の話でピンとこないかもしれないが、NO1のコンピューターの会社だったIBM。IBMに次ぐ二番目のコンピューター会社はどこにもなかった。

しかしDEC社はミニコンピューターの分野で一番手となる事で成長を遂げた。そしてタンデム社は無停止型コンピュータの一番手として、ストラタス社は無停止型ミニコンピューターの一番手としてそれぞれ成長し、クレイリサーチ社は発のスーパーコンピューターを開発し、それを見たコンベックス社はミニスーパーコンピューターを開発して成長を遂げた。

もし僕がこの時代に生きていたら無停止型ミニスーパーコンピューターの一番手をめざせば良いというわけだ。

あるカテゴリーで一番になれない場合には、一番手になれるカテゴリーを作る。アメリアの話は僕たちにその事の重要性を教えてくれる。

2010年2月25日木曜日

混沌

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一口に「グローバルについて研究する」といっても色々ありますね。

中国で成功している企業のケーススタディをしたいという気持ちは変わりませんが、しかしどの企業をどのように切るか。完全にリスタートです。

残り時間も短い中で、いったん走り出したら軌道修正不可能。そういう意味では走り出す直前に考える事ができたのは幸せな事かもしれませんね。

どうせうまく研究するできないと思いますので、せめて正しい事を選んで正しい事を下手にできるようにしたいです。

2010年2月24日水曜日

資料の整理について

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どうも資料の整理がうまくならない。

営業の時は資料といってもほとんどなかったんですが、監査になってからはいろんな資料を集めるうちに膨大な量の資料に。特に往査後はエビデンスの海でおぼれそうです。そうちょうど今です。

またMBAに言ってからというものの、紙での資料が急激に増加。

最近は修論の為に、新聞の切り抜きや日経ビジネスの記事とか、論文とか本とか様々な資料が。見たい時に見たいものが見つからない。一体どうしたものかなぁ。

そういえば授業中のメモも色々変遷を遂げています。

最初ノートだったんですが、クラスごとに持ち分けるのも、一冊に色々混在して書くのもなんか嫌やし、という事でルーズリーフに。ルーズリーフはかさ張るという事で、レポート用紙に変更。最近はレポート用紙の紛失問題が表面化し来週からはノートにしようと思っています。

そして時代はまた繰り返す・・・

だれか資料整理名人いないですか?

2010年2月23日火曜日

マーケティングを学ぶ

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今年の6冊目。

ひどいペースですが、今年は本丸ごと読む事より、本の中の必要なところだけとかいう読み方をした方がよさそうなので冊数にはこだわらず情報を吸収していきたいと思います。

論文も読まんとあかんしね。


■生活者・顧客志向の戦略づくり

・STP:セグメンテーション、ターゲティング、ポジショニング
・生活者志向:生活者のだれがどのように使用するのか?
・誰に向けてどういう価値を、どのようなオペレーション、あるいは技術で提供するのか?
・ポジショニング先行型もある。例)おーいお茶。清涼飲料としての緑茶。⇒潜在ニーズに答えるマーケティング
・製品ではなく機能で、手段でなく目的で考える

■戦略にあわせた組織づくり

・戦略をどういう組織で実行するか?
・戦略はそれにあった組織を作り、組織が違うと違った戦略が生まれる

・市場適応の階層:ブランドの受け皿がコーポレートか、製品市場分野か、商品ブランドか?⇒どのレベルに足場を置くかは重要、最近は商品ブランドに軸足を置く事に追い風。
‐コーポレートに足場を置くにはチャネルの確保が最優先
‐組織体制によって製品分野別かブランド別かによって選ばれる道が変わってくる

・成長対応の課題(商品ブランドを成長させていく為の工夫):ポジショニングとブランド拡張(ブランドエクイティ)
‐ポジショニング:生活者の頭にポジショニングを築く。例)布用消臭剤ファブリーズ
‐コマーシャルイノベーション:商品と生活者の関係を変える(近隣市場を巻き込む) 例)ファブリーズ「布のにおいをとる」→「布のにおいをとる事で、部屋のにおいをとる」
‐ブランドエクイティ:ブランドを事なるカテゴリの商品に拡張する 例)据え置き型ファブリーズ
※カニバリや既存ブランドイメージの毀損に注意
※ブランド拡張は拡張先の競争の激しさが成否を分ける

・アメリア・ハート効果:初の大西洋横断はリンドバーグ。誰も2番目にした人の名前は知らない。ただ女性で初めて大西洋横断したアメリア・ハートの名は歴史に燦然と輝く
⇒それはアメリアが女性だから。「人類初」に「女性」という切り口を入れると新しいカテゴリーが生まれる
⇒市場カテゴリーの一番になる事が鉄則。新しい切り口で市場カテゴリーを作りそこで一番になる。

■市場接点のマネジメント

・マーケティングマネジメントの対象である生活者に対して企業は権限を持たない
・顧客接点でのマネジメントはブランドと営業。企業と市場をつなぐ架け橋
・市場にある無数の情報の収集と取捨選択
・情報を自分たちで処理可能な形にしておく事が必要
・マーケティングマネジメントとは、情報をしまう棚を作り(指標化)、センサーを備え付け、羅針盤を作る(打つ手を準備する)

・ブランド
‐ブランドは企業だけのものではなく、半分は生活者の所有物。例)ニューコーク事件
※ブランドは会社ではなく生活者の中にある強みである。

・営業
‐営業プロセスマネジメント:購買行動に営業プロセスを対応させる。ミッションを明確にする。マネージャーの役割を明確化する
‐チャネルのマネジメント:店頭品質

■組織の情報リテラシーの確立

・市場の声を収集する
‐市場調査
‐営業
‐お客様相談室

・市場の声や体験を組織に普及させ使いこなす
‐組織規範
‐市場情報の有用性を組織内にマーケティング
‐組織の業務プロセスに埋め込む

■まとめ

・マーケティングマネジメントとコマーシャルイノベーション
・マーケティングマネジメントの道具箱が上記の4つのプロセス
・マーケティングとは創造的適応。相手が言葉に出せなかった要望を探りそれにこたえる。相手の本音になんとか迫ろうと思いながら対応する。相手の要望を改めて自分の中で再構成し、それに対応しようとする
例)風邪薬と親子

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元営業マンとしてはマーケティングの本に営業の役割などとして書かれると非常にうれしい気持ちになります。単に槍持ってついてるだけじゃないんだぞと。

そして元やり手じゃない営業マンとしては

「営業は組織の仕事であって、かつ創造的な仕事である。世にトップ営業と言われる人は何人もいるが、そのトップ営業マン達を、たとえ何人集めたとしても、手に入れられない果実もある。」

という言葉に感動してしまいました。

2010年2月22日月曜日

重要だけど緊急じゃない事について

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今日からおそらく落ち着いた毎日。

今年の目標も全く守られていないので、今日からしっかりと守って生活したいと思います。と思ってた矢先に手帳を忘れてしまったのですが・・・

緊急と重要のマトリックスなんてよく言いますよね。重要で緊急な事をまず行なって、次に重要だけど緊急じゃない事を行なうっていうやつです。

今年の目標達成のための行動なんてまさに重要だけど、緊急じゃない事。

業務や飲み会などの影響を受けないように、朝早くとか、電車でとか、日曜の朝とかに行なう習慣づけをしたほうがよさそうですね。飲み会が重要かという話もありますが。

しかしその前に激増した体重をなんとかしなければ・・・

2010年2月21日日曜日

発表終了

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昨日はゼミでの修論の途中経過の発表。ボロボロでした・・・

ちなみにとどめはrednoseさんに刺されました・・・

思い出したら切ない気持になるのですが、少し反省点を。

■内容的に

・研究テーマや訪問企業と自分の本当に知りたい事のギャップ

まだ本当に知りたい事を研究テーマにできていない、だから聞いている人にもしっかりと伝わっていないのかなぁと思いました。

・広く考える

「前提を疑う」ではないですが日本企業という絞った範囲で物事を考えていたり、タイミングという観点を考慮していなかったりという事を指摘されました。

考えたうえで捨てたのなら良いと思いますが、深く考えていなかったので質疑にもしっかりと答えられなかったと思います。

いい機会ですのでしっかりと考えたいと思います。

■プレゼン的視点から

・はじめて聞く人にもしっかりと説明する

ゼミ外からの聴講の方もいたため、発表中に先生から補足説明をしていただくケースが結構ありました。

前提知識が無い相手でも僕の話す内容を理解してもらえるだけの情報を、過不足なく提供しているかという視点が大事だなぁと思いました。

・発表時に感情的な態度にならない。

ゼミ終了後の懇親会で先生から「質問の最後の方、かなりムカついてたでしょう」との指摘。

図星です。

僕は人のアドバイスを素直に受け入れられないところが結構ありまして・・・少なくとも態度にはでないようにしないといけませんね。

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ゼミにはゲスト講師以外にも学部、MBAのOBなどいろんな人が参加するのですが、昨日は特別多かったです。
(そんな中でボロボロだったので余計情けないですが・・・)

本当にすごい人なぁ・・・なんて思う人もいて色々刺激を受けます。

2010年2月19日金曜日

往査終了

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今日で終了だからまだ終わってないんですが。

今回も大した成果出せない予感がします。本当にどうしたら良い監査ってできるようになるんだろうか?

まぁ、持てる力全て振り絞ったか?と言われると返す言葉もないのですが。

しかし、監査に来てから仕事に燃えるっていう気持ちになった事ないなぁ・・・

なんか弱音ばかりになってますが、今日は持てる力全て振り絞ってがんばります。

といっても往査でできる事は限られてるけど・・・(結局また弱音)

2010年2月17日水曜日

試験終了

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昨日無事(かどうかわわかりませんが)昇格試験が終了しました。

頑張った割にはできはあんまりだったんですが、持ち前の楽観的な性格のせいでまぁなんとかなってるでしょうと思っています。

MBAの入学試験でこんなできやったらきっと泣いてると思いますが。

ブログ、Twitterなど全く更新せず、第二期ひきこもりのような状態でしたが今日からボチボチやっていきます。

といっても今月中は仕事も忙しそうなんですが。

2010年2月13日土曜日

音楽会

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今週はお正月以外で始めて学校が休みでした。

日ごろの行いがよほど良かったのか、ちょうど娘の幼稚園の音楽会の日。イギリス断念組でイングランドの丘に遠足に行こうと思っていましたが、取りやめ参加してきました。

まぁイングランドの丘は賛同者ゼロだったんですが・・・

日程変更になった運動会に引き続き2度目の幼稚園イベントに参加。頑張って鉄琴を演奏する娘の姿にうるっとしてしまいました。

MBAも楽しいけど犠牲にしているものもあるなぁと少し思いました。協力してもらっている家族の為にも、しっかりと頑張って時間を無駄にしたらいけないですね。

2010年2月12日金曜日

大和魂

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良く考えたらブログ部のメンバーは僕とアサヤンを除いて全てイギリスに行ってしまっているんですね。

みんながグローバルな話を書いている時に僕だけ吉田松陰って・・・黒船にのって海外行きたかったけど行けなかった吉田松陰、海外行きたかったけど行けなかった僕。

ってそんなたいそうな話でもないですね。

という事で一句詠みます。

「身はたとえ 武蔵の野辺に 朽ちぬとも 留め置かまし 大和魂」

世に棲む日日読みたいなー、萩行きたいなー

2010年2月11日木曜日

吉田松陰

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今週末授業が無いせいか、今週はすっかりだらけております。

仕事、昇進試験でばたついているせいもありますが。

僕の場合この一年をとおして往査期間をのぞけば業務の負荷が比較的(というかかなり)軽く、寝る間を惜しんで頑張るという事はありませんでした。だからちょっと忙しくなるとテンパってしまうんですよね。

ところで今年の大河ドラマ竜馬伝。見てますか?

例年、大河ドラマは最初は見るんだけど途中で挫折し見なくなってしまう事ばかりでした。しかし今回は集約が坂本竜馬という事もあり挫折せずに見れそうです。

先週は吉田松陰が出てきて、有名な黒船に乗ろうとするくだりで、不覚にも感極まって落涙してしまいました。好きなんですよね吉田松陰。浪人時代友人と二人で青春18切符で幕末をめぐる旅と称して萩まで旅行したりして。

吉田松陰の本は、世に棲む日日や山岡宗八の吉田松陰を読んだんですが、読んだのがかなり前という事もあり、てっきり泳いで黒船に乗ろうとしたという間違った記憶になっていました。

もし最後まで見たら毛利元就以来やなぁ・・・

2010年2月9日火曜日

チームリーダーの役割

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来週は授業も無いという事で気が抜けてます。昇進試験があるというのに全く何もしていません。

今日は11時間くらい寝てしまいました・・・

落ちてる場合じゃないので今日から心を入れ替えます。という事でチームリーダーの心構えについて


■チームリーダーの問題解決

・職場やチームの問題解決に求められるスキルは要点把握、対策立案、関係配慮の3つ

・要点把握:自分の職場で起こっている問題を的確に把握する為のポイント

①役割意識を持つ:自ら問題を解決する姿勢を持ち、職場の問題を把握する
②緊急に対処すべきことと、根本的に解決すべき事を見極める
③職場の問題を複数の側面からチェックする:業務、人、仕組の側面から

・対策立案:効果的な対策を考える為のポイント

①行動の優先順位を考える:緊急性、重要性を判断し、優先順位をつけてから行動に移す②自分の役割を明確にする:対策は自分が先頭にたって取組む。「自分が何をするか」を明確に示し、実際に行動する事で周囲の人を巻き込んでいく
③具体的な行動プランをつくる:5W1Hなどをふまえて対策をストーリー展開する

・関係配慮:関係者を適切に巻き込んでいくためのポイント

①業務の関係者を把握する:関係者に対して自分は何をしなければいけないのか、相手は何を望んでいるかを考え気をくばる。
②上司を動かす:自分が真剣に取り組んでいる事、おきている問題の重要さを判りやすく伝える。どのように動いて欲しいか提案する。
③メンバーを育成する:各人に職務を通じて指導・助言することで、能力開発を促す。

■対策方法

①自分が解決するという気持ちをもちながら、緊急に対処するか根本的に解決する必要があるか。また業務、人、仕組といった様々な視点から問題を把握する

②把握した問題に優先順位付けを行い、自分が先頭になりながら、具体的な解決方法を考える。

③問題に関わる人を把握し、上司を動かす、人を育てるという観点を持ちながら行動する。

2010年2月7日日曜日

行ってらっしゃーい

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本日、日英交流組がイギリスに出発です。

僕はと言えば、空前のグローバルブームでブログの内容もグローバル関係で7連発。

その勢いでイギリスへ出発したいところでしたが、仕事の都合でやむなく断念しました。

あの伝説のウェルカムパーティーから早くも8カ月。早いものですね。

皆さん日本代表として頑張ってきてください。

国内残留組はイングランドの丘で会いましょう!

2010年2月6日土曜日

グローバルマーケティング

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ようやく復習追いつきました。

今まで追いつけなくて結局ほったらかしになった科目もありましたが、グローバル関係は修論と直接密着なのであきらめず頑張りました。特にここら辺は修論において基本となるところですね。

国際経営に関しては、初日は理論中心でしたが、次回(今日)はケーススタディ中心。おかげで課題がケーススタディ4発と山盛りでした。

一説にはMBAで一番覚えている事は習った事ではなく、自分でしゃべった事という話もありますので、間違ってても積極的に発言して理解を深めたいと思います。

間違ってもアホやとか思わんといてくださいね。

■マーケティングとは?

・マーケティング:企業の需要創造のために遂行している対市場活動

‐流通機能の代替性→流通組織化(バリューチェーンをつなぐ)
‐顧客市場の異質性→市場細分化(セグメンテーション)
‐個別市場の構想→製品差別化(ポジショニング)

⇒4Pはこの中から出てくる

・マーケティングプロセスは企業内の意思決定プロセスと市場での取引プロセス。どう実現するかが重要

■グローバルマーケティングとは?

・グローバルマーケティングとは地球規模的な企業のグローバルネットワーク全体における
①世界規模の効率性の達成
②各国の事なった市場環境への柔軟な適応
③競争相手の行動や技術の変化への俊敏な反応
④そしてイノベーション促進と共有
を同時に追求する企業の市場行動

・企業は複数の国に複数の国に分散化した経営活動を一つのネットワークに統合し、グローバルな競争優位性を維持するために世界市場に働きかけます。

・グローバル企業とは統合されたグローバルネットワーク
・グローバルマーケティングとはグローバル企業の需要創造活動・競争優位維持
・国際経営の本質はボーダーレスVSボーダーフル
‐「標準化」と「適応化」の対立とバランス
‐「統一化」と「分散化」という矛盾の調整
‐「現地化」と「統合化」というジレンマの解消

■戦略とは?

・戦略Ⅰ=計画:目標を達成するための総合プラン
・戦略Ⅱ=方向性・ビジョン:目標達成のために企業のもつ資源を方向づけるための指針・ビジネスシステム:企業の内部管理のあり方、企業間協調の仕組み、企業と政府との関係さらに、メーカー、供給業者と流通業者間のネットワークなどの側面を含めたものである。(よくわからん)

※ビジネスモデルは市場から情報を得ることからはじまり、資金回収までのビジネスの一連のプロセスの仕組みに関する設計思想とそのデザインを示す

※事業システムとはビジネスシステムとはほぼ同義だか事業システムはやや企業の内部管理や組織、戦略の在り方に重きを置く(って全くわからん)

■グローバル化

・なぜ進出するのか
‐市場の獲得
‐資源の獲得(ヒト・モノ・カネ・情報)

・進出企業が求める投資環境
‐安定的な社会環境(カントリーリスク低)
‐インフラ環境
‐制度環境
‐ビジネス環境
‐生活環境
※外資に対する国民感情、行政と地元社会の姿勢
※短期的に困難でもハイリスク、ハイリターンが期待できれば外資が進出する

・進出形態もスポット取引から子会社設立感で様々。多様な企業間関係と組織形態を活用

■現在

・本格的なグローバル化が進む
‐ブランド⇒EMS⇒CRM(デル)
‐国内市場⇒海外協力工場⇒開発輸入(ユニクロ)
‐世界市場・グローバル競争⇒生産拠点の再編(松下)
‐生産の国内回帰(シャープ堺)
‐生まれながらのグローバル企業

・日本企業のビジネスシステム
‐長期的思考
‐(集団的)信頼関係の重視
‐細部へのこだわり(専念、愚直、プロセス重視)
‐現場主義(改善)
‐情報共有・チームワーク
‐内部競争=疑似市場

■グローバル標準化戦略

・マーケティング・プログラムの標準化
‐60年代 共通広告アプローチ
‐70年代 総合的アプローチ、マーケティングミックス
‐80年代 製品戦略
‐90年代 ブランド戦略

・マーケティングプロセスの標準化
‐分散化と統一化:活動の自律性
‐統合されたネットワークとしての組織
‐現地化vs.グローバル化
‐現地対応力vs.グローバル統合

■資源ベース理論:RBV

・RBVとは企業の持続的な競争力は、企業の持つ固有な能力(Capability)によって規定されるという考え方
・暗黙的で模倣されにくい企業組織の能力
・資源の国際移転:組織間の移転と企業間の移転⇒移転された資源が競争力になる為に
・資源の外部調達と活用:戦略的提携、アウトソーシング
・中核能力:長期的な学習の成果として競争者に模倣されない知識、ノウハウや知恵など・事業システム:システムに埋め込まれた暗黙のもの
・負荷かつ連鎖のさまざなな要素の相互依存性と相互補完性(シナジー)を重視する

2010年2月5日金曜日

グローバル経営の諸理論

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ラッキーな事に新興国でのグローバル・マーケティングについて修論を書こうと思った時にグローバル関係の授業が集中していました。

という事で授業で習った諸理論をまとめてみました。

これを全部読めば、主力な先行研究レビューはできる事になりますが、かなりのボリュームになりますね。


■先行研究

1.国際資本移動論と寡占理論(対外直接投資の誘因と動機):スティーブンハイマー「多国籍企業論」規模の経済、経験曲線効果、シェア

2.寡占的反応論(対外直接投資の誘因と動機):フレデリック・T・ニッカバッカー「多国籍企業の経済理論」企業規模を効率的に追求、現地適応、先発優位の発揮

3.I-PLC(インターナショナルプロダクトライフサイクル):レイモンド・バーノン「多国籍企業の新展開」⇒世界同時発売が広まり厳しくなった

4.競争戦略論:ポーター「グローバル企業の競争戦略」
‐企業がバリューチェーン内の活動をどのように国別に展開するのか、各国に配置した付加価値活動をどのように調整するのかという意思決定
‐配置と調整のバランスによって競争優位を探し出す
‐産業組織論、ポジショニング
⇒活動の調整(高い、低い))と活動の範囲(分散、集中)のマトリクス

5.内部化理論(企業理論と取引費用理論の応用):ロナルド・H・コース「企業・市場・法」なぜ国境を超えて行われる取引を不完全な市場に代わりに企業組織の内部で行うかを説明する。

6.経営資源の国際移転:J. フェアウェザー「国際経営論」R.D.ロビンソン「基本国際経営論」
‐国際経営とは、国境を越えて国際的に経営資源を移転させるプロセスとフローを創発・維持・統制すること
‐競争力の源泉は技術スキル、経営ノウハウ、起業家能力
‐分散化と統一化の矛盾
‐友好的な企業の組織形態

7.RBV(リソースベースビュー):ゲイリー・ハメル、C.K.プラフォード「コアコンピタンス経営」、C.A.バーレット、S.ゴシャール「地球市場時代の企業戦略:トランスナショナルマネジメントの構築」
‐本国親会社の企業特殊的な優位から、グローバルネットワークによる優位:自国主義からの脱出、世界中でのイノベーションの創出
‐情報的経営資源のグローバル・ネットワークでの移転・共用・活用

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ボストンによるグローバル戦略の授業で理論の流れは大まかに言うとポジショニング⇒ケイパビリティから現在はアダプタビリティになっているという話がありました。

と考えると上記の理論のうち、ポーターの「グローバル企業の競争戦略」とC.A.バーレット、S.ゴシャール「地球市場時代の企業戦略:トランスナショナルマネジメントの構築」が重要になってくる。

前読んだ本にもこの2冊のレビューが中心になってたし、最重要っぽい。全部読むと大変そうなんでとりあえずこの2冊まで読もうかなぁなんて思うけど・・・絶版で高いねんなー。

思いきって買っとく?やっぱりとりあえず図書館かなー

あと、最近主要になっているアダプタビリティに関する理論が抜けてますね。次の授業で質問しよう。



2010年2月4日木曜日

グローバル経営入門

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グローバル経営入門

今年の5冊目。

最近やっと気づいたんだけど、最初から最後まで読んだ方が良い本と、そうじゃない本があるなぁと思いました。

あたり前やけど、小説は最初から読まないとわからないし、極端な話やけど、国語辞典を最初から最後まで読む人っておそらくいないんだろうなぁって。

今回の本はグローバル経営の教科書的な本であって、どちらかというと最初から最後まできっちり読むような本じゃないんだけど・・・

グローバル経営に関する基礎知識を身につけたいと感じて、結局最初から最後まで読んでしまいました。

教科書的な本なのでまとめようと思ってもあんまりまとまらないので断念します。

これからもお世話になりそうな予感がしますよ。

2010年2月3日水曜日

グローバル企業のタイプ分け

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グローバルについて本を読んだりしていると良く出てくる理論。基本っぽいので簡単にまとめてみました。グローバルについて発表しているチームも使ってたし。

考え方としてはすごいシンプルでわかりやすいんですが、こんなにきっちり奇麗に分けれるものでもないんだろうなぁと感じました。こういうマトリックスは全てそうなのかもしれませんが・・・

しかし、夢の組織トランスナショナル。夢が膨らみますね。

■I-Rフレームワーク

・グローバル統合(integration):オペレーションをグローバル規模で標準化する事により、規模の経済を追求するといった効率の論理に基づく戦略

・ローカル適応(responsiveness):現地の規制やマーケットのニーズなどの諸々の現地特有の環境に対応する適応の論理に基づく戦略

・2者はトレードオフの関係ではなく、両者を同時に追求しうる最適化戦略を図っていかねばならない。

■I-R上の類型

・バートレットとゴシャール。地球市場世代の企業戦略

・グローバル・アプローチ(グローバル統合:高、ローカル適応:低)
‐資産や能力は本国の中心に集中、その成果は世界規模で活用
‐親会社の戦略を海外子会社は忠実に実行
‐ナレッジは中央で開発され保持される
‐メリット:規模の経済性を追求できる。付加価値活動を1ヶ所に集中させる結果コミュニケーションやコーディネーションのコストが低減される
‐デメリット:海外各国のローカル事情への適応が不十分になる
例)花王、松下、NEC

・インターナショナルアプローチ(グローバル統合:低、ローカル適応:低)
‐コア・コンピタンスの源泉は集中、その他は分散
‐海外子会社は親会社のコンピテンシーを適用、活用
‐ナレッジは中央で開発され海外ユニットに移転される
‐メリット:センターの持つ強力な能力やリソースを海外へ移転することによりそれほどコンピタンスを保有しない海外子会社も親会社の持つパワフルな知的資産へアクセスできる。
‐デメリット:海外子会社からの心理的反発によるマネジメントの困難さ、親会社が良いと思った事が海外に合わず混乱が生じる、海外現地特有の強みの取り込みの視点にかける、海外への現地適応の度合いが低い点
例)P&G、GE、エリクソン

・マルチナショナルアプローチ(グローバル統合:低、ローカル適応:高)
‐資産や能力は分散され国ごとに自給体制
‐海外子会社は現地での機会を感知し活用する
‐ナレッジは海外の各ユニット内で開発され保持される
‐メリット:海外各国固有の状況に対し敏感に適応しローカルニーズを満たす
‐デメリット:重複が多く非効率になる、他の地域に横展開可能なベストプラクティスが展開されない、オペレーションが独立しているのでリソースの共有が進まない
例)ユニリーバ、フィリップス、ITT

・トランスナショナルアプローチ(グローバル統合:高、ローカル適応:高)
‐資産、能力は分散し、かつ相互依存的であり、またそれぞれ専門家されている。
‐海外各ユニットはそれぞれ差別化した形で世界中のオペレーションに貢献
‐ナレッジは他の本・支社ユニットとともに開発され世界中で共有される。
‐上記3つのモデルの利点を生かし欠点を克服したような理想形のようなもの

2010年2月2日火曜日

グローバル戦略の進化

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今年の4冊目。

日経ビジネスの購読などにより本読む時間が減っている・・・このままだと年間48冊ペース。がんばります

夢の組織(?)トランスナショナル組織はどのようにしたら実現できるのかについて研究した本。

僕の理解が正しければ、トランスナショナルへの道はそんなにスッと移行できるものではなく、すごい苦労があってちょっとずつ行くしかないんだよというメッセージだと受け取りました。

千里の道も一歩から。頑張るしかないですね。あってる?

■まとめ

・トランスナショナル化は、現地の知識を活用するためのメカニズム構築を、本国で培った競争力を維持するための能力の再構築とのバランスを取りながら、実行を通した学習を通じて漸進的にすすめていくプロセスと整理できる

・そのプロセスにおける現地の知識とは単にそこにあるものではなく、本国の組織ルーティンとの関係から作られるという側面があるのであり、現地知識と本国ルーティンと切り離した状態で価値評価することはできないという事が明らかになったと言える。

・一般の欧米企業が実施したようなマルチナショナル戦略からトランスナショナル化へのプロセスを日本企業が模倣するアプローチが危険である。

・海外進出した企業は、本国での組織ルーティーンや知識を移転するものの、
①本国とは異なる現地環境への意図的な適応のための努力により、また
②ルーティンや知識を現地で再現するための能力構築の努力により、現地独自の能力を構築することになる

2010年2月1日月曜日

グローバルSCM

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最近、フレームワークを作図するようにし始めた。

今回の講師の人が自分が学んでいるときにフレームワーク集を作っていたという話を聞いたのがきっかけ。

コンサルティングの問題解決とはパターン認識だとの事。最初は3Cとか4Pとか知らないのがどんどん知っているフレームワークが増え、いろんな考え方ができる。そして最後にはぱっと見ただけでどのフレームワークで考えるのが一番よいのかが直感的にわかるようになるんだそうです。

生徒の説明をズバッと切れるのも一瞬の間でパターン認識してるんだろうなぁと思います。

フレームワークの作図。正直めんどくさいんですが、切れる男になれるように頑張りたいと思います。

■背景

・経済活動のグローバル化→輸送キャパシティのひっ迫
・コモデティ価格や為替のボラテリティ上昇
・情報のスピードアップ→製品ライフサイクルの短命化
・テロの脅威、環境意識→貿易・物流の規制の強化
⇒グローバルSCMの重要度も難易度も上昇

■グローバルSCMのフレームワーク

①戦略上の要請:戦略とSCMとの合致度

例)Zappos.com:アメリカのオンラインアパレルリテーラー
戦略:送料無料(返品も)、365日返品OK→返品できるから安心
SC:物流コストの低減、リバース物流機能(返品対応)

・マスカスタマイゼーション
・デルは戦略とサプライチェーンがミスマッチを起こし、失速

②顧客のニーズ:顧客のニーズにこたえられるSC設計

・どのような顧客セグメントを狙うのか→SCMにどんなニーズがあるか?
‐ハイエンドでロングラン(ブランドバッグ)→収益最大化:売り逃さない、流通在庫減らす
‐定番コモデティ(缶詰)→コスト最小化:とにかく安く
‐トレンドラグジュアリ(アパレルブランド)→マーケットとの同期:機会損失と過剰在庫を調整
‐日進月歩の日用アイテム(パソコン)→陳腐化リスク最小化:不良在庫をなくす
例)ザラ:定番品とファッション品でLT違う

③ケイパビリティ:戦略、顧客の要請に対応するための機能強化
‐顧客対応→計画→受注→調達→生産→物流
‐個別機能の強化:SCを垂直統合し機能を手に入れ、速度アップ・柔軟性を実現
‐VC一気通貫でのコントロール/同期化:部門最適ではなく全体最適を実現する

④全体最適化
-刻々と変化する環境に合わせてサプライチェーンを柔軟に保つ/最適化を続ける

※直接コストだけでなくSC全体の利益を考える 例)ザラ:機会損失費用を検討など
※どこが最適拠点なのか?新興国に行けばコストが下がるわけではない 例)中国で生産を行っている3分の2は本国より高い
※機能を持つか持たないか? 例)ユニクロとシマムラの物流

■グローバルSCM改革に取り組む実践アプローチ

①サプライチェーンの可視化:サプライチェーンの全体像、物流マッピング
②現状診断:在庫分析、コスト分析、欠品分析、リードタイム分析、ロングテール分析
③サプライチェーンの改善:モデリング、シミュレーションによる効果の評価と意思決定
■ポイント

・これまでの通念や前提を疑う
‐一律/横ならび→戦略ドリブン/セグメント別
‐静的→動的
‐直接コスト→隠れたコストを含めたネットのコスト
‐部分最適→全体最適/一気通貫

・まずはSCMを一人称で考えてみる
・SCMは難しく、地味。変数が多いから。
・コストを見える化する。わかってないから言っている事も多い
・違う時間軸で考える
・タイミング