2010年2月1日月曜日

グローバルSCM

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最近、フレームワークを作図するようにし始めた。

今回の講師の人が自分が学んでいるときにフレームワーク集を作っていたという話を聞いたのがきっかけ。

コンサルティングの問題解決とはパターン認識だとの事。最初は3Cとか4Pとか知らないのがどんどん知っているフレームワークが増え、いろんな考え方ができる。そして最後にはぱっと見ただけでどのフレームワークで考えるのが一番よいのかが直感的にわかるようになるんだそうです。

生徒の説明をズバッと切れるのも一瞬の間でパターン認識してるんだろうなぁと思います。

フレームワークの作図。正直めんどくさいんですが、切れる男になれるように頑張りたいと思います。

■背景

・経済活動のグローバル化→輸送キャパシティのひっ迫
・コモデティ価格や為替のボラテリティ上昇
・情報のスピードアップ→製品ライフサイクルの短命化
・テロの脅威、環境意識→貿易・物流の規制の強化
⇒グローバルSCMの重要度も難易度も上昇

■グローバルSCMのフレームワーク

①戦略上の要請:戦略とSCMとの合致度

例)Zappos.com:アメリカのオンラインアパレルリテーラー
戦略:送料無料(返品も)、365日返品OK→返品できるから安心
SC:物流コストの低減、リバース物流機能(返品対応)

・マスカスタマイゼーション
・デルは戦略とサプライチェーンがミスマッチを起こし、失速

②顧客のニーズ:顧客のニーズにこたえられるSC設計

・どのような顧客セグメントを狙うのか→SCMにどんなニーズがあるか?
‐ハイエンドでロングラン(ブランドバッグ)→収益最大化:売り逃さない、流通在庫減らす
‐定番コモデティ(缶詰)→コスト最小化:とにかく安く
‐トレンドラグジュアリ(アパレルブランド)→マーケットとの同期:機会損失と過剰在庫を調整
‐日進月歩の日用アイテム(パソコン)→陳腐化リスク最小化:不良在庫をなくす
例)ザラ:定番品とファッション品でLT違う

③ケイパビリティ:戦略、顧客の要請に対応するための機能強化
‐顧客対応→計画→受注→調達→生産→物流
‐個別機能の強化:SCを垂直統合し機能を手に入れ、速度アップ・柔軟性を実現
‐VC一気通貫でのコントロール/同期化:部門最適ではなく全体最適を実現する

④全体最適化
-刻々と変化する環境に合わせてサプライチェーンを柔軟に保つ/最適化を続ける

※直接コストだけでなくSC全体の利益を考える 例)ザラ:機会損失費用を検討など
※どこが最適拠点なのか?新興国に行けばコストが下がるわけではない 例)中国で生産を行っている3分の2は本国より高い
※機能を持つか持たないか? 例)ユニクロとシマムラの物流

■グローバルSCM改革に取り組む実践アプローチ

①サプライチェーンの可視化:サプライチェーンの全体像、物流マッピング
②現状診断:在庫分析、コスト分析、欠品分析、リードタイム分析、ロングテール分析
③サプライチェーンの改善:モデリング、シミュレーションによる効果の評価と意思決定
■ポイント

・これまでの通念や前提を疑う
‐一律/横ならび→戦略ドリブン/セグメント別
‐静的→動的
‐直接コスト→隠れたコストを含めたネットのコスト
‐部分最適→全体最適/一気通貫

・まずはSCMを一人称で考えてみる
・SCMは難しく、地味。変数が多いから。
・コストを見える化する。わかってないから言っている事も多い
・違う時間軸で考える
・タイミング

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