2009年9月18日金曜日

モチベーションカンパニー

Clip to Evernote
今年の58冊目

以前読んだモチベーションマネジメントと同じリンクアンドモチベーション社長小笹さんの本。

モチベーションマネジメントでは部下と上司の間のモチベーションをどうあげるかという内容だったが、この本は会社全体のモチベーションをどうあげるかといった内容でした。おもしろかった。

久しぶりに借りた本で読んだので、マーカーできないので非常にまとめるのに時間がかかってしまいました。

けどマーカー塗ってると見直した時にそこしか読まないから、実際どっちが良いかは比較難しいですね。効率をとるか理解の深堀をとるか・・・

今は間違いなく効率やなぁ。


■モチベーションクライシス

・組織目的の達成と個人欲求の充足をどう結びつけるか?
・モチベーションのメカニズム:目標(報酬)の魅力×達成(獲得)可能性
・「金」や「ポスト」など報酬の原資が減少し、報酬の魅力を出せていない事が課題

・価値観の変化により「金」と「ポスト」→「人生における目的や意味」「精神的な豊かさ」
・「組織の目標達成」と「個人の欲求充足」をつなぐ新しい報酬の自家発電方式「コミュニケーション報酬」が必要に

■モチベーションファクター

・Bird's View:会社と仕事に対するWANT

①会社基盤:将来の安心を担保したい
②理念戦略:理念に共感したい
③事業内容:事業に意義を求める
④仕事内容:仕事にやりがいや意味を持ちたい
⑤組織風土:自分の思考と風土を一致させたい
⑥人的魅力:魅力ある人と一緒に働きたい
⑦施設環境:仕事しやすい環境が欲しい
⑧制度待遇:納得感のある評価、待遇を求める

・Insect's View

‐マネジメント:直属の上司に対するWANT
⑨情報提供機能:社内外の情報をわかりやすく伝えてほしい
⑩情報収集機能:自分や自分の仕事に関心を持ってほしい
⑪対象選別機能:基準を明示し、公平に評価してほしい
⑫動機形成機能:動機付けに心を配ってほしい

‐ワークステージ:職場に対するWANT
⑬顧客指向性:顧客の声を重視したい
⑭目標達成:目標をもちそれに向かって頑張りたい
⑮意欲相乗:メンバー間で相互理解し、仕事の連携をよくしたい
⑯業務効率:効率性を重視して仕事を進めたい

■4EYES

・モチベーションファクターを「重視しているか」「満足しているか」でわける。
‐重要度高×満足度高 Inter Link→強み、会社への求心力
‐重要度高×満足度低 Ice Block→弱み、病巣
‐重要度低×満足度高 Idle Line
‐重要度低×満足度低 Ink Blot

■モチベーションポートフォリオ

・思考行動特性:どんな判断基準に基づき行動するか
‐ドライブ欲求、ボランティア欲求、アナライズ欲求、クリエイト欲求

・職務指向特性:どんなタイプの仕事を指向するのか
‐ゼネラリスト指向、スペシャリスト指向、ハンター指向、ファーマー指向

■企業組織の4つのモード

・企業は規模や業種に関わらず、モードによりある程度同じようなモチベーション症例に悩まされる

①試行モード:新しい事業を軌道に乗せるため試行錯誤を繰り替えす
‐事業課題:新規顧客の獲得とビジネスモデルの確立
‐モチベーション症例

②拡大モード:ニーズの急増に対応するため一気に事業規模を拡大
‐事業課題:顧客基盤の拡充と商品サービスの標準化
‐モチベーション症例:業務過多疲弊症、業務プロセス属人症、マネジメント不全症、経営トップ依存症、判断基準喪失症

③多角モード:新市場への進出や新商品の提供を行い派生事業で多角化
‐事業課題:旧事業の差別化と派生事業への進出
‐モチベーション症例:組織ルール硬直症、既存事業疲弊症、全社視点欠乏症、マネジメント画一症、アイデンティティ喪失症

④再生モード:市場の成熟を受けて旧事業のリフォームを行う
‐事業課題:顧客の取捨選択とビジネスモデル再構築
‐モチベーション症例:既決感蔓延症、セクショナリズム横行症、顧客視点欠乏症、組織ルール形骸症、コミュニケーション閉塞症

■4つのマネジメント施作

①サービス変革:外部環境の変化から商品やサービスの内容や提供の仕方についてほウコン転換が必要

②ルール変革:各モードに適した組織の在り方を実現する為のルールの切り替えが必要

③コミュニケーション変革:制度だけでなく、トップと現場、職場どおしのコミュニケーションのあり方が重要

④ヒューマンリソース変革:各モードで異なる人的資源のスキル、モチベーション特性のバランスへの対応

・試行→拡大:定式化のマネジメント
‐サービス変革:商品やサービスの標準化
‐ルール変革:複雑性の縮減
‐コミュニケーション変革:トップと組織内のコミュニケーションを担う管理者の強化
‐ヒューマンリソース変革:管理者の強化、新規入社者の早期戦力化

・拡大→多角:多様性を束ねるマネジメント
‐サービス変革:旧事象とのシナジーによる新事業、旧事業の高収益化
‐ルール変革:多角に対応した分化
‐コミュニケーション変革:アイデンティティの構築
‐ヒューマンリソース変革:機能の調達

・多角→再生:破壊と創造のマネジメント
‐サービス変革:顧客にとっての機能(ベネフィット)に沿った選択と集中
‐ルール変革:顧客志向の醸成、権限の逆転、再配分
‐コミュニケーション変革:情報流の逆転。現場から
‐ヒューマンリソース変革:管理者の意識変革。顧客志向、目的志向、積極姿勢、全体最適指向

0 件のコメント: