2009年9月19日土曜日

コークの味は国ごとに違うべきか

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今年の59冊目。

6月に面白そうだと思って買ったものの、タイトルとは違い内容は結構難しく途中で頓挫。先生より勧められて再度読みすすめ、やっと読み終わりました。

「フラット化する世界」と言われるが、世界はまだまだフラットになっていない。タイトルにもあるようにコーラも住む人の趣向に合わせて国によって味が違うし、冷蔵庫もドイツでは肉を入れるスペースが大きいものが好まれ、インドでは匂いの混ざらない機能のものが好まれる。世界はフラットでは無く違いだらけだ。という内容です。

なんとなく書いてある内容はわかりましたが、もう少し読み込みが必要です。

大学時代「教科書を20回読みなさい」と言われている先生がいました。さらっと読むだけなら1回で良いんでしょうが、知識をしっかりと身につける為には繰り返し学ぶ必要がありますね。

とても大切な本になるかもしれませんので、今後詳しくまとめていこうと今は思っています。

ちなみにフラット化する世界も併せて買いましたがこれも全く進んでおりません。これはしばらく読み機会なさそうやなぁ。

■世界はフラット化していない

・グローバル化は進んで、国ごとの差異はなくなってきているが、今だに大きな差異が残っている。セミグローバリゼーションな状態。
・世界を単一な市場としてみるわけでなく、国ごとの差異に注目して国際的な事業展開を行い利益をあげる為の本。

■世界で成功するための5つのステップ

1.業績の評価

・グローバル化がうまくいっているかどうかを評価する
・地理的な側面で業績を分解する事が必要
・国際的な売上高や成長率や会計上の利益ではなく、価値を重視した視点をとる事が大事
・グローバリゼーション・スコアカードの活用

2.業界、競争力の分析

・クロスボーダーでの業界と競争力の分析に関する九つの質問

①上位3社から5社の売上高が占める割合:上昇しているか?
②業界首位の企業や、業界内の順位、シェアの変動:明確な業界トップ企業はあるか?激しく入れ替わっているか?
③世界総生産に対する国際貿易の割合、総固定資本形成に対する海外直接投資の割合、国際間の合弁や戦略的提携の割合:国際統合の標準的な尺度がどうなってるか?
④クロスボーダーでの標準化:進んでいるか?
⑤実質価格の下落:生産性向上のノルマにどんな影響ある?
⑥業界の収益、経済的価値:国ごとに収益性がどれだけ異なるか?
⑦収益性の規模の関係
⑧納入業者、競合他社、協力企業、買い手の間における経済的利益の分配:お金はどこへ流れているか
⑨広告・マーケティング、研究開発、労働:どれが業界では大きいか?

3.差異の分析:CAGEな隔たりの枠組み

・セミグローバリゼーションは国ごとの差異に注目する
・国ごとの差異の度合いを分析するのがCAGEの枠組み
・差異を測るのが隔たりという尺度
・C:Cultural(文化的)言語、民族、宗教、価値観、など
・A:Administrative(制度的)法律、政策、政治、など
・G:Geographic(地理的)距離、国境が接しているか、時差、気候、交通・通信のインフラなど
・E:Economic(経済的)貧富の差、所得、天然資源、資本、インフラ、情報など

4.戦略オプションの策定:AAA戦略

・差異をどのように扱うか→AAA戦略
・Adaptation(適応):現地市場へ対応する。多様化
・Aggregation(集約):規模の経済を活かす。標準化
・Arbitrage(最低):差異を活用する。安い労働力の活用など。絶対的経済性

5.価値の評価:ADDING価値スコアカード

・Adding(付加)価値スコアカードで戦略オプションを評価する。
・グローバリゼーションは価値に着目して評価するのが重要
・ADDING価値スコアカードの6つの構成要素の観点から分析するのが有効
・A:Adding Volume(販売数量/伸び率の向上)
・D:Decreasing Cost(コストの削減)
・D:Differentiating(差別化、支払意志額の向上)
・I:Improving Industry Attractiveness(業界の魅力の向上)
・N:Normalizing Risk(リスクの標準化)
・G:Generating Knowledge(知識(およびその他の経営資源)の創造と応用

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