2009年6月5日金曜日

コーポレート・ファイナンス入門

Clip to Evernote
今年の36冊目。

昨日テレビっ子宣言を行い、いろんなテレビ番組を見ようと思っているのですが、ふと外出先でも見れたらどうだろうって思いました。

ちょっと調べた結果ソニーのDVDについている「おでかけ転送機能」とPSPを使えば外でも見れるようです。ワールドビジネスサテライトを朝の通勤電車の中で見る・・・なんていいなぁと思ったのですが、よく考えたらその分読書時間が減るので今はやめときます。

1年後か1年半後に出向が終わりバス通勤になったら採用したいと思います。バスの中での読書はちょっときついですもんね。

という事で今年はどんどん本読んでいきますよー。目標100冊!

■コーポレート・ファイナンスとは?

・コーポレートファイナンスで最も重要な事は投資決定を謝らないという事。
・適正な資本コストを用いた投資決定を行う事で投資家の期待こたえる事ができ、資金はスムーズに流れる。

■資本コスト

・資本コスト:企業が資金提供者に支払うコスト。投資家の立場から見ると資本コストは期待収益率。
・資本コストを稼げるビジネスが資金調達ができる。資本コスト稼げないビジネスは資金調達ができない。
・ビジネスの成果と資本コストの関係は、債権者より株主に大きな影響を与える。
・企業の資金調達には負債調達と株式調達がある
・株主重視の経営とは資本コストを意識しそれを上回るように努めること。

■リスク・リターンの関係と資本コスト

・企業の総資本コストはビジネス・リスクに応じて決まる
・リスク・プレミアム:リスクを回避しようとする投資家に見返りの為に支払う割増料
・リスク・プレミアム=期待収益率-金利、期待収益率=金利+リスク・プレミアム
・ハイリスク・ハイリターンの原則:リスクが大きいプランはリスク・プレミアムも大きくなる
・WACCの公式:総資本コスト=負債比率×負債のコスト+株主資本比率×株式のコスト
・ベータ(β):マーケットポートフォリオ(マーケット全体、日経平均、TOPIX)に対する個別株式の反応度
・資本資産評価モデル(CAPM):
‐株式のリスク・プレミアム=β×マーケットのリスク・プレミアム
‐株式の期待収益率-金利=β×(マーケットの期待収益率-金利)
‐株式の期待収益率=金利+β×(マーケットの期待収益率-金利)

<応用>
・CAPMの金利には国債の流通利回り用いる
・マーケットポートフォリオの期待収益率は過去5年の日経平均やTOPIXの平均収益率を用いる
・株式ベータは過去の超過収益率のデータを用いて回帰分析!を用いて求める
・株式ベータは上場企業であれば東証などがデータベース化している。

■現在価値とキャッシュフロー

・現在価値:将来の金額を現在の金額に換算した値
・DCF法
‐PV(現在価値・割引現在価値)=1年後のCF/(1+金利) *1+金利は割引率
‐2年後:PV=2年後のCF/(1+金利)^2
‐リスクのあるCF:PV=n年後のCF/(1+期待収益率)^n
‐PV=n年後のCF/(1+資本コスト)^n

・企業価値:資産の時価評価額、資産が生み出すキャッシュフローの現在価値、将来の期待キャッシュフローをWACCで割り引いたもの。企業価値=資産価値=負債価値+株主資本価値

■企業の投資行動

・賞味現在価値(NPV):キャッシュフローの現在価値から投資コスト引いた金額。
‐NPVがプラスなら投資が価値を生む⇒投資する。マイナスなら価値を失う⇒見送る
‐NPV=キャッシュフローの現在価値-投資コスト
‐NPV=全てのキャッシュフローの現在価値
・NPVがプラスの投資を行なうと株主価値は向上する

・期待的に利益がでるプロジェクトでもNPVはマイナスになる事がある。
・NPVの符号は資本コストに影響する。
・適切な資本コストを用いる事が重要

・内部収益率(IRR):投資の収益率
‐IRR=期待CF/投資コスト-1
‐NPVがゼロになる割引率はIRR
・プロジェクトのIRRが資本コストを上回るなら投資を実施

・EVA(経済付加価値):1年間のCFkらあ資本コストの額を引いた値。

・リアルオプション:実物投資に関する選択肢、計画を実行した後も様々な選択しがある。計画の柔軟性まで考慮した投資尺度
例)投資⇒来年、景気が良いなら継続、悪いなら撤退 というところまで考慮して現在価値を求める

■企業の資金調達

・企業の投資決定は資金調達に影響する。NPVプラスのプロジェクトは資金調達できる、マイナスのプロジェクトは資金調達できない
・資金調達方法はプロジェクトの価値や投資決定に影響しない
・法人税やデフォルトの影響を考慮しないと企業価値は資本構成と無関係(MMの無関連命題)
・レバレッジ:負債利用の程度、負債比率
・資産内容が同じならレバレッジが大きいと株式リスクが大きくなる。
株式リスク=ビジネスリスク+ファイナンシャルリスク *負債ゼロならファイナンシャルリスク無し
・株式リターン=金利+ビジネスリスクプレミアム+ファイナンシャルリスクプレミアム・負債の税効果:負債をすると減税の対象になるので税引き後CFは大きくなる。
・デフォルトコスト:負債が増えるとデフォルトの可能性が増え企業価値が下がる
・負債の税効果とデフォルトコストを考慮し、企業価値が最大になる負債比率が最適資本構成。

■企業の利益還元と配当政策

・税金や取引コストを考慮しなければ配当政策は株主価値に影響しない(MMの配当無関連命題)
・税金や取引コストなど現実的な諸要因を考慮すると配当政策は株主価値に影響する。

あーむつかし。授業始まるのが怖い・・・

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