2010年6月19日土曜日

学ぶという事について

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「昔、朱子学を学んだある書生の話である。

長い間江戸で勉強して、朱子学の偉い先生たちの説を日夜怠らずに写し取ったところ、数年間でその写本は数百巻にもなった。

ついに学問もなったので故郷へ帰ろうとして、自分は東海道を下り、写本は葛篭にいれて船で送ったのだが、不幸な事にその船は遠州灘のあたりで難破してしまった。

この書生は自分は故郷に帰ったものの、学問はすべて海に流されてしまって身に付いたものは何もなく、いわゆる「本来無一物」で、その愚かさは勉強前と変わらなかった・・・」

これも学問のすすめから。

言い得て妙だなぁと。けど自分の身を振り返ると耳が痛いですね。

でそうならないようにどうすればよいかというと、「観察し、推理し、読書をして知見を持ち、議論をする事で知見を交換し、演説する事で知見を広める手段とする。」という事のようです。

学ぶって難しいですね。

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