2009年6月2日火曜日

価格戦略

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先週から、マーケティングの4Pといわれる内容を経済学でどう説明するかという授業に入りました。講義全体の冒頭で先生が言われていた「経営経済学とは経済学という方法を使って経営学という対象を分析する事。」という事で今まで習った経済学の基礎的なところを応用して具体的な分析を行うこの授業の醍醐味的な部分ですね。

内容も具体的な事例もでてきたりとかで面白くなってきてはいるのですが、先生の天才的な話術のおかげでつい意識がとんでしまいます。雰囲気催眠術ですね。

■価格差別

・価格差別:費用が同じであるにもかかわらず買い手の属性などに応じて異なった価格で販売する事。
例)山頂の自販機の値段

・留保価格:顧客が最大限はらってもいいと思っている価格

・消費者余剰:留保価格-購入価格 消費者が払ってもいいと思っていたのに実際は払っていない。財布に残っている金額

・利潤機会:留保価格-限界費用 価格が高い為に買えなかった金額。価格を下げる事で得られる可能性のあるポテンシャル?

・高いお金を払ってもいいと思っている人には高く売って、高いから変えない人には安くうってなんとか利潤を最大化しようとしなければいけない。って事でしょうか?

・価格差別を実施する為の条件
①買い手間での転売の禁止
②顧客情報の保有
③メニューコスト:価格変更のコスト

・電子棚札、ICタグなど技術の進化でメニューコストが下がりより効果的な価格差別を行えるようになっている。

■様々な価格戦略

・グループ別:グループ別に価格差別を行う場合は、価格弾力性で区分する。弾力性が高い市場で価格を低くする。
例)子供料金、女性割引、夜間タクシー

・自己選択による価格差別:買い手側の自己選択で価格差別を行う事。売り手側が価格弾力性が高い顧客層を選別するのは難しい。下手すると価格弾力性が低い顧客にも安く提供してしまい消費者余剰を増やしてしまう。めんどくさい事しても安く買いたい買い手=価格弾力性が高いという事で顧客を選別する方法

例)クーポン、ネットで割引(価格を調べる=弾力性高い)
*そもそも値切るという事自体が自己選択による価格差別ですね。ちなみに僕は婚約指輪を買いに行く時に嫁の目の前で値切ってしまい、ドン引きされました。せめてちょっと席をはずしてから値切れば良かった・・・ちなみにかなり値切れましたよ。弾力性高すぎ。
・二部料金制:固定料金+利用料金。限界費用がゼロなら利用料金ゼロにするのが最適。
・数量割引・ブロック料金:たくさん買う人には安くする。需要量大きな人は低い平均価格を支払う

・補完製品:完全補完財ではどちらかで儲ける作戦をとる?
例)携帯1円→通話料金でもうける、プリンター→インクで儲ける

・浸透価格(ペネトレーティングプライシング):最初は安くその後価格を引き上げる。継続性の高いビジネスでエントリーコストを下げて需要を掘り起こす。スイッチングコストが伴う事で顧客を囲い込む。
例)ネットレンタル、分冊百貨辞典、経験材、ネットワーク系商品

・上澄み価格(スキミングプライシング):最初は高く時間の経過と共に割り引いていく。耐久財、鮮度がある商品。
例)デジタル家電

・バーゲンセール
・自動マークダウンシステム
・テレビショッピング
・オークション(イングリッシュ:値上方式、ダッチ:値下方式)
・逆オークション

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