2009年6月21日日曜日

ファイナンス概要

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とうとうファイナンスが始まり、財務会計とファイナンスという疲れる日々が始まりました。

ビジネスに必要なスキルって何か良く分かっていませんが両方とも最も直接的に使えるスキルな気がします。数字の知識と戦略的な知識を組み合わせる。

「数字なき物語も物語なき数字も意味がない」by御手洗冨士夫ですね。

先生も「ファイナンスは単体で使うのではなく、組み合わせ・・・・」みたいな感じでいい事言っていた気がするのですがメモってなくて忘れてしましました。また誰か来週教えてください。

■ファイナンス概要

・ファイナンスは企業や投資の価値を同じ物差しに比較できるように、リスクと時間を調整するもの。
・資本コスト:企業にとってはお金に対するコスト。投資家にとっては期待収益率。価値評価の時には割引率として用いられる。
・EVA(経済付加価値):資本コスト控除後の利益。EVA=得られた利益-資本コスト×投資額
・資本コストを上回る収益率をあげることができると、企業は経済的な価値を付加し企業勝つを高める事ができる。
・財務では価値を高める事はできない。
・財務戦略によって企業のオペレーションがどう改善されるかを考える事が大切。
・企業経営において最も重要な事は「価値を付加する投資機会」を見出すこと。
・たいていの財務指標にはベンチマークがないが資本利益率は資本コストと比較できる。資本コストを上回る事で企業は価値を付加できる。
・利益還元は配当政策のみで決まるわけではない。配当政策も重要だがそれい以上に重要な事は投資決定。


■財務諸表復習等

・固定費率=固定資産÷自己資本(少ない方が良い)
・固定長期適合率=固定資産÷(固定負債+自己資本)(1以下が目途)
・人的資源、研究開発、ブランドなど資産に計上されない資産も競争優位の源泉。経営者はしっかりと理解しておく必要あり。
・純運転資本(NWC):流動資産-流動負債。事業を行う為に必要な短期的な資本。NWCの増加はキャッシュの減少要因。
・レバレッジ(負債比率)
‐メリット:節税効果、規律づけ、ROE上がる
‐デメリット:倒産コスト、フレキシビリティさがる、格付け低下による資金調達制約
・PBR=株価÷純資産簿価
・時価簿価比率(M/Bレシオ)=(株式時価総額+負債簿価)÷総資産簿価
・PBRやM/Bレシオが高い企業はグロース株、反対はバリュー株
・EV=株式時価総額+有利子負債-(余剰)現金および現金等価物
・EBITDA(税金利償却前利益)=営業利益+減価償却。キャッシュフローの源泉。経験的にFCFより安定しているのでよくつかわれる。
・EV/EBITDA比率:企業価値評価に用いられる乗数。株式評価ではPER(株価÷純利益)→EV/EBITDA比率をPER的言葉で言うと企業価値が得られるキャッシュの何倍になっているかってこと?
・インタレストカバレッジレシオ:事業利益(営業利益)÷支払利息。本業からの利益が支払利息の名倍あるか算出。過度の負債利用を避けるためチェック!
・事業の安定性によって同じICレシオでも格付けが異なる
・格付けによって資金調達のコストが変わってくる。

■ROE等復習

・ROA=事業利益(営業利益+投資利益+金融収益)÷総資産。営業利益÷総資産
・ROIC(投下資本利益率)=営業利益÷投下資本(自己資本+有利子負債)
・ROE=当期純利益÷自己資本
・金融資産で負債を返すとROAは高まる。企業価値は高まらない
・ROA=事業利益÷総資産=売上高事業利益率×総資産回転率。営業利益率と総資産回転率はトレードオフの関係
・ROE=純利益÷自己資本=売上高利益率×総資産回転率×財務レバレッジ(デュポンシステム)
・利益率を高める、資産を効率的に回転させる、財務レバレッジの利用でROEは高まる
・負債を削減しながらROEを高めるのは困難

■キャッシュフロー復習

・Cash Conversion Cycle(CCC)=売上債権日数+在庫日数-買掛債務日数
・営業CFに影響を与える項目:純利益(+)、減価償却(+)、売掛金・棚卸資産増加(-)、買入債務増加(+)
・投資CFに影響を与える項目:固定資産取得(-)・売却(+)、投資有価証券の取得(-)・売却(+)
・財務CFに影響を与える項目:負債の返済(-)・調達(+)、株式の発行(+)・買入(-)・配当(-)
・キャッシュフローから企業の行動が読める。戦略はキャッシュを伴う。利益は成果として後に表れる。
・CFのパターン:優良(+--)、積極投資(+-+)、リストラ(++-)、リスクテイク(--+)、撤退(-±-)

■ペイアウト政策

・ペイアウト政策。企業が株主に現金を配分する意思決定問題
・MMの配当無関連命題:配当政策は企業価値に影響しない
・現実にはペイアウト政策は投資決定、手元流動性、資金調達など他の財務政策に密接に関係する。
・正しい配当政策というのは無い。理由は必要。正しい投資というのはある。定量的に言える。

■ポイント

・価値を生み出すのは事業であり企業である。株式市場では無い
・日本には世界がうらやむ人的資源と技術がある。唯一かけているのが企業の「ファインナンスIQ」企業の財務戦略の弱さである。

こりゃ大変な日々になりそうだ・・・

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