2009年4月14日火曜日

社長が戦わなければ会社は変わらない

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今年の23冊目。

ウェルチの本を読んで思ったのは、ウェルチがGEでやった事は確かにすごいがこれは日本の会社で同じことってできるんだろうかという事。

勝てる事業に集中するためにNo1No2戦略により事業の売却を積極的に行う、下位10%は首にするなど確かに内容は理解できるが日本にそのまま持ってきたらすごい反発浴びてしまうと思う。その反発に負けず実行する事が経営者の仕事なんでしょうが。

金川さんは信越化学を世界に通用する企業にする為に、GE、ウェルチを手本にしていると本に書かれていました。金川さんが優れているのは、ウェルチがやったことをそのまま行うのではなく、例えば事業売却について「欧米の経営者は古いものはすべて捨てて新しいものに特化するが、私は利益がでるのであれば古いものでも大事にしています。」とあるように自分なりに意思を入れて、日本に合うようにして実行していることではないでしょうか。

あと自社だけの事ではなく、自分の経験を周りに伝え「日本企業よ共に戦おう」というメッセージ。布施の心というか僕もこういう事をしたいなぁと本当に思います。海外だからできたとか、創業者(創業一族)だからできたとかついつい思ってしまいますが、日本にもこんな優れた経営者がいるんですね。がんばろ。

・最悪を想定し常に備える
・利益を出し続け株主にこたえる
・熱狂の中でも冷静に
・「常在戦場」山本五十六。現在の課題をおろそかにして長期的展望など持てるはずない。
・スピードが重要
・会社をどう変えるのかという目標を持つ、そして現状を正確に把握する
・リーダーは体を張らなければならない、身を守るつもりでは改革などできない
・アイデアをビジネスにできる能力が必要
・マーケットの声をよく聞く
・正当に評価する
・新規事業はこだわってはいけないが、こだわりがなければできない
・経営者の資質 判断力、先見性、決断力、執行能力、誠実さと温かさ
・国際性はできないという事から
・経営は理屈では把握できない、実践から学ぶしかない
・常に備える。ピンチに対しだけでなく、チャンスに対しての備えも重要
・エネルギーの源泉は使命感

■メッセージ
・今やっている仕事をよくしようと考えることから始める。
・それまでに経験したことのない新しい仕事をやってほしい。
・楽しく仕事する事も忘れないでください。


ウェルチを尊敬しているという事でほんとウェルチと一緒ですね。

しかし金川さん今年で83歳なんですねぇ。すごい。




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