2009年4月11日土曜日

個を活かす企業

Clip to Evernote
今年の21冊目。

最近読む本は文字が多く、難しいものが多いのでしんどくなってきています。なんて子供みたいな事言ってますが、それだけ以前はあたりさわりのない本ばかり読んでいたということなんでしょうね。

この本は資本集約的な時代が終わりを遂げた中、企業はどのように企業再生を行っていくかについて書かれている。過去の踏襲でビジネスを行っている企業は業績の悪化に苦しんでいる。そこから企業再生を行う上で必要なのはハード面を変える事ではなく、そこで働く人の知識による付加価値を活用する事。その為に「個を活かす企業」になる必要があるといった内容。

今まで読んできた本の中で、組織や人に対して書かれたものはあまり読んでこなかったので、基礎知識が無く結構難しかった。最後本のまとめ的な実例としてウェルチが出てきたので、なんとなく理解できた気が・・・例っていうのはパワーがありますね、GEの話は最近よく読んでいたので良かった。

ウェルチの行ってきた事も人に対する事が非常に多い。それだけ人に対する事っていうのは重要なんだろうと思いました。

■「組織の中の個」から「個を活かす組織へ」(どうやって変えるか?)

・個人を信頼し自発性と起業家精神を鍛える
・知識を創造し利用する。個人の知識を組織の知識へ
・継続的に自己変革を行い、改善から再生へ

■「個を活かす企業」の構築とマネジメント

‐社内の行動環境(社内の雰囲気)を変える。

・イノベーション、迅速な対応、柔軟性、学習

‐組織力を構築する。「プロセス」×「マネジメントレベル」のポートフォリオ

・起業プロセス:現場が社内に目を向ける起業家精神を育てる
・統合プロセス:社内の資源、競争力、ビジネスを結びつけ大きいこと、小さいことの利点を重ね合わせる。
・再生プロセス:絶えず自分に挑戦する能力を生み事業戦略を活性化させる。

‐個人のコンピテンシーの開発、新しいマネージャーの役割

・現場レベル・マネージャー:業務遂行者から積極的な起業家へ
・ミドルレベル・マネージャー:管理監督者から支援型コーチへ
・トップレベル・マネージャー:戦略立案家から組織構築家へ

コンピテンシー:成果を上げている人に共通で見られる行動特性

‐変革プロセスのマネジメント、企業再生の三段階

・第一段階:合理化、起業家的な動きを創り出す
・第二段階:再生化、統合とシナジーを創り出す
・第三段階:再生、継続的な自己改革を達成する

■新しい企業の時代

‐価値創造者としての企業

・ポーターVSシュンペーター、パイの取り合いではなくイノベーションを起こし、市場を拡大させる。企業理念に基づき行動する事がイノベーションを生み出す。
・企業は、価値を創造する社会の制度である

‐トップマネジメントの役割の変化

・経営資源は資本から知識へ、競争力の源泉となる貴重な資源を開発し、最大限に活かし、広める事ができる組織環境をつくることがマネジメントの課題
・戦略を超えて目的へ、組織構造を超えてプロセスへ、システムを越えて人へ
・マネジメントは何にもまして人によって成果を出す。

ほとんど目次やなぁ・・・

0 件のコメント: