2009年9月27日日曜日

ザ経営戦略

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超有名教授による経営戦略の講義。

休講になった1コマを有効に使おうと、クラスの有志が直接お願いしてくれて実現しました。久々にのんびりしようと思っていた僕と、みんなの為に講義を開こうと動いてくれたクラスメイト。この差は埋めがたいほど大きいなぁ。

あっという間の1時間半。脱線に次ぐ脱線。企業の話より戦争の話の方が多かった気がしますが。

「わからない時に意思決定するのが戦略」これが最大のポイントだと思いました。

話を聞いていて思ったのはわからない時に意思決定する為に理論を学ぶ事はもちろん大切。しかしもっと大切なのはわからない時に意思決定するという非常に不安な事を決める覚悟を持てるかどうかじゃないかなぁと思いました。

それを歴史から学べって事なのかなぁ・・・などと色々考えさせる深いお話でした。

■経営戦略とは?

・マネジメントと経営の違い。経営は構想を練る。マネジメントは人を意のままに動かすという事。
・経営戦略とは?企業の能力と環境のチャンスとのマッチング。能力をつくるには準備が必要。チャンスを見つけるには良い眼が必要
・「正しい/間違っている」と「上手/下手」のマトリックス。一般的には間違った事を上手にするのが最悪といわれるが、どの組み合わせでも悪くなる可能性があると答えるのがMBA流。
・戦略の間違いは後でわかる
・Strategy is easy, operations are difficult それができる人をつくるのにどれだか時間がかかるか、どこまでアウトソーシングできるか?
・論理的に正しい戦略の選択が良い結果をもたらすとは限らない
・利益は出ないがここで必死にやらないと会社が弱くなるという事もある

■日露戦争と太平洋戦争から学ぶ戦略論

・日露戦争は戦略があった、太平洋戦争は戦略がなかった。
・日露戦争の戦略は勝ったふりをして講和に持ち込むこと。
・西郷従道の設備購入。国会で腹を切るという覚悟
・秋山真之の選択と集中。
・東郷平八郎。ツキがあるけどバカ。しかし自覚のあるバカだから、大事なことは相談する。
・パールハーバー。間違った事を上手にした例。戦艦ではなく航空母艦をたたくべきだった
・戦艦大和。品質がよすぎて使えない
・ミッドウェー海戦。航空母艦4隻、全艦載機喪失、パイロット不足に

■顧客価値

・孫子曰く「敵を知り己をしれば百戦あやうからず」。経営戦略はもっと難しい。自分と敵以外に顧客がいるから。
・価値は顧客を想定しないと考えられない。
・ミスタードーナツの価値。男性の目を気にせずに甘い物をたくさん食べれる事。→男性が入ってこないような店づくり

■戦略的選択

・戦略的選択の難しさ
‐情報も知識もない時に選ばなければならない
‐間違う可能性が極めて高い
‐リーダーは確信を誇示せねばならない

・部分的無知の下での選択
・根拠を説明できるようになってからでの選択では遅すぎる、しかし確信は必要
・このような選択で革新を持つには
‐ひたすら考える、反対に反論する弁証法 
‐足腰を鍛える
‐戦略実行の柔軟性
‐未来は予測できないが創ることはできる
‐知性と教養

・反対者は非常に重要、反論に備えて考える、逆境でやる気が起きる

■戦略

・戦略の機能
‐現場の人々に判断基準を与える
‐能力形成の方向を示す
‐解決すべき問題を示す
‐現場のベクトルを合わせる

・良い戦略の条件
‐良い戦略は単純である:優先順位が明確、選択が行われている
‐良い戦略には驚きがある「まさか」:新しい気づき、無理
‐良い戦力には納得性がある「なるほど」:人を動かす、確信が持てる

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