2009年6月28日日曜日

安全性の分析

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安全第一!

■古典的指標

・短期の借入を返済する為の資産は十分にあるか?
‐流動比率:流動資産÷流動負債。1以上が良い。
‐当座比率:当座資産÷流動負債。当座資産は現金・預金+売掛金+受取手形+有価証券。1に近いくらい多いのが○。

・負債は資本に対して多すぎないか?
‐負債比率:他人資本÷自己資本。1以下。
‐自己資本比率:自己資本÷使用総資産。0.5以上が良い。

・固定資産の購入資金が返済しなくていい(返済期間の長い)お金で調達されたものか?
‐固定費率:固定資産÷自己資本。1以下が良いが・・・
‐固定長期適合率:固定資産÷(自己資本+固定負債)。1以下

・問題点
‐支払、回収の期限が考慮されていない
‐債務返済の原資である利益が考慮されていない

■フロー数値に基づく指標

・インタレストカバレッジレシオ:一年に支払う利息の何倍の利益が出ているか?
‐事業利益÷支払利息・社債利息等
‐(営業利益+持分法利益+受取利息・配当金)÷支払利息・社債利息等

■キャッシュフロー計算書の分析

・経常収支比率:キャッシュベースの収入と支出とを比較した比率。経常的(通常ビジネス)で得られるキャッシュは増えているか?
‐経常的収入÷経常的支出
‐経常的収入=売上収入+金融収入
‐経常的支出=経常的収入‐営業CF *経常的収入-経常的支出=営業CFから変形
‐売上収入:売上高-売上債権・前受金増加額
‐金融収入:キャッシュフロー計算書の小計の下にでている項目

・収支に基づくインタレストカバレッジレシオ
‐(営業収支尻+金融収入)÷支払利息
‐営業収支尻:営業CF内の小計-法人税支払+利息・配当の受取

・有利子負債返済年数:営業CFを全部返済に回したら何年かかる?
‐期末有利子負債残高÷営業CF



■ポイント

・比率だけ計算して財務分析をした気になってもダメ。何の為に分析するのか自分で考える。
・まずROE、ROAから分解、時系列で見ていく。そして悪い項目を見ていく。
・財務分析では変化した理由はわからない。

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