2008年3月3日月曜日

戦略集中講義 リチャード・コッチ

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■戦略とは何か?

「戦略とは長期的な意思決定と方向づけ」
「すぐれた戦略とは違いのある戦略」

コアコンピタンスから生まれる競争優位性を持ち続けることが重要

■競争優位の源泉

-コアコンピタンス 競争優位の源泉。以下の4つ質問を満たすことが重要。

1.顧客に大きな価値を与えているか?
2.希少性はあるか?
3.模倣の可能性はないか?
4.潜在能力を十分発揮するために組織化されているか?

-ミッション 企業の方向性や企業目的

1.競合の戦略と異なっていること
2.世の中に対して価値あるものを約束していること
3.コアコンピタンスが戦略を支えていること
4.企業が独自の組織化を行っていること

-コミットメント 事業領域(ドメイン)の選択

1.ドメインで絶対に勝ち抜くという決意があること
2.ドメインについての明確な定義があること
3.ドメインで最大の企業になる決意を持っていること
4.ドメインの顧客をよく理解し顧客に提供する価値を革新し絶えず向上させようというコミットメントがあること 
5.ドメインで事業がどう運営され、なぜ競合に勝てるのか説明する計画な運営指針を持てるようなコミットメントがあること
6.ドメインに強力な競合が現れた時には運営指針の変更を厭わないこと

■競争優位

すべての競争優位は「利益=(価格-コスト)×販売量」で説明できる。低いコスト、高い販売価格、多い販売量がすべての競争優位の源泉である。市場を細分化し競争優位を持てる、勝てる市場で戦う事が必要だ。

20世紀の競争優位はコストを下げることで構築されていた。21世紀はそれだけでは高い利益率は担保されない。イノベーションが必要である。

■80:20の法則

戦略は集中してシンプルに行う

■成功する戦略展開

1.価値創造の洞察を持つ
2.企業の本社が価値を付加する方法を明確化する
3.中核事業に集中する
4.再編成するか分割するかを決定する

■戦略家が実践すべき20の習慣

1.イノベーションと差別化を考える。これが戦略の原則だ
2.キーとなるアイデアを知っておくこと
3.市場リーダーシップを考える
4.顧客のことを考え、顧客と対話する
5.競合のことを考え、競合と対話する
6.経済性を考える
7.大きく考える
8.小さく考える
9.的を絞る
10.価値を考えよう。数字ではなく、価値を管理すること
11.市場を利用して、実験しよう
12.損失は早めに切り捨てる
13.予期しなかった成功を発見する
14.弱みを矯正するのではなく、強みを伸ばす
15.行動を通して戦略を展開せよ
16.目的地への地図を頭に思い描こう
17.行動しているときでも、じっくり考える
18.責任を負い、目標を持って、リーダーになろう
19.すべての経営幹部がリーダーとなるように励まそう
20.自分のために、自分自身について考える

■今から実行できる、日常の心得

・考える時間を毎日つくる
・想像力を補充する
・時間を浪費しないこと
・よく準備して、会議を短縮する
・今日か明日、顧客に話かけよう

■優れた戦略を生み出すための行動原則

事業担当経営幹部のために

・戦略は自分のものである事を忘れない
・戦略を競争のセグメントに分解する
・各セグメントについて、競争優位があるか明確化する
・競争優位を持っているか、持ち得るセグメントにだけ人材、資金や力を集中させる
・本社には常に真実を話そう
・週に2日は必ず顧客と過ごそう

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半年以上前に上司に読めと渡されて遅遅として進まなかった本だったがいざその気になったらあっという間に読めてしまった。しかしいざまとめてみると全くまとまらない。まだ全然腹におちていないからだろう。

特にコアコンピタンスから生まれる競争優位を実際に戦略にする部分、(戦略を実行するために組織を行う部分?)が具体的にイメージできない。組織論等学んだことないからだろうか?いろいろな本を読んだり時間をおいて改めて読んでみたいと思う。

20の習慣は非常に深い内容だと思う。ここを読むだけでも価値あるのではないだろうか?また行動原則はCEOのためにとかもあったのですが、事業担当経営幹部のためにというところをピックアップした。自分の組織をもつものとして経営幹部であるという気持ちで戦略を作りたい。

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