2009年12月27日日曜日

自律する組織人

Clip to Evernote
今年の83冊目。

今年の何冊目ってカウントしてると、どうしても今年読んだ本は今年まとめたくなるんだけど・・・今年ももう終わりですね。

おそらく最後のほうはタイトル紹介だけで終わってしまうんだろうなーなんて思うけど、なんとか頑張りたいと思います。

ということで駆け込み需要的にまとめました。

■組織コミットメント

・組織コミットメント:組織と従業員の関係を特徴づけ、組織におけるメンバーシップの継続あるいは中止する決定に関する心理状態(マイヤーとアレン)

・コミットメントの種類
‐功利的コミットメント:しがらみ、交換関係
‐情緒的コミットメント:愛着、誇り、一体化(組織の価値観が自分の価値観と一致している程度)

・コミットメントが高くなるロジック
‐仕事の豊かさ
‐職場の雰囲気

・コミットメントが高い組織のメリット
‐離職や転職が減る
‐価値観の共有→自分の価値観と組織の価値観が同じ方向を向いているというのはモティベーションを喚起する。

・会社が人を組織に落ち着かせるための方法
‐組織と個人の関係の考え方に関して、自分たちと適合関係にある人を組織に所属させるという方法
‐組織に入ったところでそういう考え方を教化するという方法

■組織文化と組織コミットメント

・組織文化:組織のメンバーに共有された価値観。
・組織文化が組織コミットメントに影響を与えるのは組織行動論では自明。

・組織文化がどのように組織コミットメントに影響を与えるか。
‐組織分化が強い組織というのは個性的な組織。個性が強い組織の方が従業員の組織のコミットメントは強くなる(強い文化論)
‐文化の強さではなく組織文化の種類、つまりどのような価値観が共有されているかが情緒的なコミットメントに影響を与える
‐自分の価値観と組織文化が一致していると組織へのコミットメントが高くなる。

・自分からみた組織、そして自分の価値観、組織観、この二つの一致する程度が組織への情緒的コミットメント

■キャリア

・キャリアドリフト:自分の意思をもってかじ取りをすることをせずに、状況にながされている状態

・キャリアミスト:キャリアの行く末が不透明か、それともはれ上がってすっきりキャリアの道筋が見えているかどうかという程度

・キャリアホープ:当該時点において、無数にそんざいする将来に関する可能性のうちに、自分のとって望ましいもの(可能性)が存在しているという感覚
例)この会社にいればしたい仕事がでくりかもしれないといった感覚。

■組織を背負う意識

・組織を背負う意識は情緒的コミットメントとは異なる。
・組織を背負う意識を持った人間は「組織の未来に対してコミットしている」
・キャリアホープを強く感じる人ほど、キャリアドリフトしていない人ほど。組織を背負う意識が強い
・企業は情緒的なコミットメントだけでなく、組織を背負う意識をしっかりとマネジメントしていく必要がある

■まとめ的なところ

・個人は単に一方的に組織に対する関係を構築するのではなく、組織側からのメッセージにこたえる形で自分と会社との関係を構築している
・誰もが組織とべったりした関係を築きたいと思っているわけではない。組織とどういく関係でいるのかといった「組織と個人の関係観」みたいなものがある。
・会社の「組織と個人の関係観」と自分の「組織と個人の関係観」のマッチングが大事

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