2009年3月1日日曜日

問題解決プロフェッショナル「思考と技術」

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今年の7冊目。

論理的思考について書かれた本は数冊読みましたが、非常に読みやすくいい本だと思います。クリティカルシンキング(論理的思考)については以前ビジネススクールで習った事があったので復習のいいきっかけになりました。

■ポイント

・問題解決力に優れた人はとにかく良く考えていることと、自己責任において自分の結論(仮説)を持って前向きに実行する力を備えていること。
・「わかること」と「実行できること」は足し算ではなく掛け算であり、どちらかがゼロになれば結局何も生まれない。
・問題解決のプロフェッショナルになるには走りながら解決する

■問題解決の為の3つの行動規範
・ポジティブメンタリティー
・ロジカルシンキング
・パラダイム転換

■2つの思考
「ゼロベース思考」「既成の枠」を取り外す
・自分の狭い枠の中で否定に走らない
・顧客にとっての価値を考える

「仮説思考」常にその時点での結論を持ってアクションを起こす
・アクションに結びつく結論を常に持つ-結論の仮説
・結論に導く背後の理由やメカニズムを考える-理由の仮説
・「ベスト」を考えるよりも「ベター」実行する-スピードを重視

■2つの技術
「MECE」モレはんばいかダブリはないかをチェックする
・モレによって的を外していないか?
・ダブリによって効率を阻害していないか?
でとらえ、最後に優先順位をつけているか?
例:3C+1C、ビジネスシステム、4P、PPM、

「ロジックツリー」限られた時間の中で広がりと深さを押さえる

原因追求のロジックツリー WHY?、どうして?で展開
・「広がり」を押さえないと的外れ
・「深さ」が十分でないとアクションに反映されない

解決策具体化のロジックツリー SO WHAT?、だからどうする?で展開
・的を外さない事
・すぐにアクションに結びつくような具体性があること

■1つのプロセス
「ソリューションシステム」

1.課題を設定する
1.1.主要課題の設定 何かと比較する
1.2.個別課題の設定 背後のメカニズムを考察する

2.解決策の仮説を立てる
2.1.解決策はコントロール可能なものになっているか
2.2.総合解決策は全体の資源配分を考えているか

3.解決策を検証・評価する
3.1.個別解決策の検証 ファクトベースでチェックする
3.2.総合解決策の評価 ハードとソフト両面から判断する

■実践編
ワンポイントレッスン
1.チャートやグラフで経営を考えるクセをつける
2.シェア分析:問題は市場のカバー率かあるいは競合とバッティングした時の総合力の差か?
3.パレート分析:「20-80」のルールは生じていないか?
4.問題解決の為のインタビューのコツ
5.CS・CE分析:顧客にとっての価値を高めているか?
6.付加価値分析:自社の価値を生み出す源泉はどこか?
7.価格分析:「価格弾性値曲線」と「マークアップ方式」

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