2008年7月12日土曜日

段取り力 斎藤孝

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■段取り力の重要性

・特別な天才や芸術家を除けば、私たちの間にそれほど大きな才能や能力の差はない。段取りのいい人と悪い人がいるだけ。

・何かを失敗したときに才能や育ちのせいにしてしまうと改善のしようがない。改善のしようがないから努力もしない。だが段取りが悪かったからうまくいかないんだと考えることで対処法が違ってくる。

・段取り力を鍛えるには成功例と言われるものを段取り力の観点から分析する習慣をつけておくことが大切だ。

・想像力と段取り力は相反しない。段取り力があることで想像力も高まる。

■段取り力とは?

・目指すべきビジョンと今ある素材をつなぐのが段取り。

・段取りにはビジョンからおろしていく方法と素材から入っていくやり方がある。料理に例えると作る料理が決まっていてそれを完成させていく方法と、大根やニンジンなどの素材がありそこから何を作ろうかと考える方法がある。両方から考えてつなげるのが王道

・段取りは階段のイメージ。一個一個の質の違いが段の違い。質の違う活動をしっかりと振り分けることができるのが段取り。

・坂道より階段にした方がのぼりやすい、到達レベルが明確、ミスしても段階の範囲内でおさまる。

■段取り力のポイント

・大筋を外さない力と優先順位をつける力 最大の鍵になるポイントに最大のエネルギーを注入する。

・順番を入れ替える力 与えられたものをそのままするのではなく、自分なりに順番を入れ替える

・もてる以上の資質を引き出す力 状況設定を段どることで中身を充実できる 例)納期を決める。おいつめられとパワーが出る。

・段取り力を意識する 例)完成体から段取りを推測する。小段取りから徐々に大きくし大段取りを目指す。

・全体を俯瞰して質の変化を見極める。

■段取り力の効用

・「段取り八分」物事は八割が段取りで決まる

・リーダーはビジョンが明確に見えていなければならない。明確なビジョンをもとに1人1人に仕事を割り振り、全員を無駄なく動かす。

・段取りが悪いとせっかくのエネルギーが無駄になる。

・骨組をおさえ、あとは融通が効くように余白を残しておく。ぎっちり計画を立てると余白に生まれてくるものが排除されてしまう。

・仕事が変わっても段取り力を応用して行っていけばよい。

■すぐれた段取り力の実例

・トヨタのKAIZEN 納期を決め無駄を省く、200%などの簡単にはできそうにない目標を設定する。

・建築家安藤忠雄 イメージトレーニング、現場との対話、ビジョンと素材

・窪山哲男ウィンザーホテル洞爺 マニュアルを作る側に立つ、裏段取りを仕込む、物事を俯瞰してみる。

・雑誌ポパイ まずはやってみる、アイディアや出会いの入る余地を残す。

・スジ屋(電車のダイヤを組む人) トラブルを吸収できるものが○、並列的に作る。

・ショーシャンクの空に 段取りを意識する、見通しがあるから頑張れる

・清水宏保 意識化する、ワンパターン→常に組み替える。

・イチロー らせん的にスパイラルアップする

・アポロ13号 ラフなスケジュールをまず作る、恐ろしく複雑な手順をチャート化できるところまで煮詰める。

■感想

斎藤孝さんの本あんまり読んだ事ないんやけど、事例が多くあるけど体系的にまとまってなくてよくわからんねんなー。理解力不足?少なくとも段取り力大事ですね。

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