2009年3月29日日曜日

H.ミンツバーグ経営論

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今年の14冊目。

面白かった!けどあまりに長すぎて(405ページ)最後のほうは辛くなってきた。

というより読み終えることを目標とした読み方って良くないですよね。

前にも書いたように経営は右脳でというところが心に響いたんですが、それ以外にも着眼点がおもしろいなぁという点が多々ありました。

帯に書かれている、「ミンツバーグは子どもの目を持ち、老大家の頭を持った、異能の人である。」というのがまさにピッタリとくる人です。

■マネージャー

・マネージャーの役割
-対人関係における役割(看板的、リーダー的、リエゾン的)
-情報に関わる役割(監視者、散布者、スポークスマン)
-意思決定に関する役割(企業家、障害排除者、資源配分者、交渉者)
※重要なのはリーダー的、リエゾン的、障害排除者

・計画は左脳で経営は右脳で

・プロフェッショナルには見えないリーダーシップが必要

・全てをマネジメントする事はできない。現実を見据えて。

・マネジメントの5つのマインドセット
-内省:自己のマネジメント 
-分析:組織のマネジメント
-広い視野:外部環境のマネジメント
-コラボレーション:リレーションシップのマネジメント
-行動:変革のマネジメント


■戦略

・戦略は未来の計画であり、過去の踏襲でもある
・戦略はこれを実践する人々のエネルギーが注入されて、初めて価値を有する。(フィリップ・セルズニック)
・プランニングでは何が不可能で何が可能なのか?

■組織

・アドホクラシー:相互に作用しあうプロジェクトチームの構造
・一貫性、統一、適合 -調和- が組織設計上の最大要因
・全てを満足させる組織はありえない、最もうまく機能する方法を選び、その結果を甘受すべきである。

■いい言葉

・経験は消化、熟考、体系化、合成といったプロセスを経て初めて血となり肉となる。
・分析とは本来「解きほぐす」という意味である。(ギリシャ語の語源)
・生物学者によれば、興味深い自称の多くは森と平原、陸と海などの境界で起きるという。そのような場所では環境が変化に富むため、実に多彩な種が生まれるのだ。
・作風を変えない人は世の中から忘れ去れて行く。変化を求め続ける人たちはアイデンティティの喪失という危険が伴う。
・手段と目的の混同こそ現代の特徴である。(アインシュタイン)

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