先生が熱く語った「投機と延期」。
おっ、たまにはええこと言うな。と思って聞いていたのですが、家に帰って冷静に考えてみるとあまりかっこいい言葉では無いですね。語呂は良かったんですが・・・
それにしても回転寿司の好きな人だなぁと思いました。
■概要
・コスト優位の要因:企業のコスト優位を生み出す要因
‐規模の拡大から生まれる「規模の経済」(Scale)
‐累積生産量の増加から生まれる「経験の経済」(Experience)
‐製品や事業の多角化から生まれる「範囲の経済」(Scope)
‐価値連鎖のリンケージから生まれる「補完の経済」(Complement)
・固定費用と可変費用、短期費用と長期費用
・サンクコスト
‐サンクコストとは費用のうちで事業から撤退する時に回収する事が出来ない部分
‐サンクコストはスイッチングコストとなって生産や消費の継続性を生み出す
・機会費用
‐その資源を他の代替的な用途に使用して得られる最大の収益
‐現在の収益-機会費用=レント
例)土地の有効活用
■規模の経済
・生産量の増加が平均費用の低下をもたらす。「固定費の拡散」と「規模の経済」の2種類の効果が存在
・固定費の拡散
‐固定費÷生産量 生産量が増えると1個当たりの固定費は減り平均費用が下がる
‐U字型を描く。固定費の拡散効果で最初は下がる。固定費の最適稼働水準を超え、設備の過剰な稼働は平均費用の増加をまねく。
・規模の経済
‐平均費用が固定設備の規模の拡大につれ低下する事。
例)すし:職人→回転寿司
‐固定費の規模が大きいと固定費の拡散効果が大きい。長い間規模の経済が働く
‐好循環:大量生産→コスト低下→低価格→大量販売
‐好循環は市場の飽和により逆回転をまねく 例)GMS
‐脱飽和の為に新市場を求める 例)ウォルマート、カルフール海外展開
■経験の経済
・経験効果:累積生産量の増加が平均費用の増加を生み出す。
・BCGのPPM
・先発企業の優位性:日本企業のシェア重視の経営は累積生産量を早期に積み上げ、経験効果を通じたコスト優位を指向するもの
・経験曲線プライシング:経験曲線を見越して初期から積極的に価格を引き下げる。(ペネトレーションプライシングの事)
■補完の経済
・マーシャルの外部性:産業全体の需要量の増加が、長期的にはインプット(部品など)を供給する産業全体で規模の経済が働き平均費用の低下が生まれるという事。
・敵に塩を送る。それをなくすにはすべて内作するしかないが、そうすると自社も補完の経済の恩恵を受けれない。悩ましい・・・
■範囲の経済
・別々に行うよりも一緒に行った方が費用が低くなる
・共通利用可能な未利用資源の有効利用により起こる
例)小売店の品ぞろえの強化
■投機と延期
・市場予測に基づく生産では無く、できるだけ意思決定を遅らせて需要に基づく生産を行うという事。
・生産は小品種大量、顧客は多品種少量を求める。それを補完するのが流通の品ぞろえ
・消費者優位の時代。規模の経済は古くなったのでは?
⇒古いセオリーを用いてい新しいことに対応する。
・大量調達、プラットフォームかを活かして多様な顧客ニーズに対応する
・最後顧客ニーズにマッチングする直前まで最終確定を延期する
例)回転寿司:
・多店舗、大量生産による大量調達
・シャリ⇒プラットフォーム化
・売れ行き、注文に合わせてネタをのせる。
*イノベーションで習ったタビオのSCMもこの事かなぁと思ったのですが、規模の経済やプラットフォーム化は行われていないので少し違いますね。
2009年5月24日日曜日
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