今年の34冊目。
この本は経営者、技術者、新規事業にチャレンジする人はもちろん企業活動に関わる人が必ず読まなければいけない本だ。
と大上段な発言から書き出したくなるくらい、衝撃的な面白さだった。今イノベーションマネジメントについて学んでいるが、一番良かった事はおそらくこの本を勧められて読んだことだと思う。
「顧客の声に耳を傾ける」
「求められたものを提供する技術に積極的に投資する」
「利益率の向上を目指す」
「小さな市場より大きな市場を目標とする」
など普段会社でよく言われるような当り前の事、目指すべき事が失敗の原因になっている。企業を存続させるというのは本当に難しいね。
だいぶと前からこの本の存在は知っていたけど、結局今まで読んで来なかった。そんな風にぜったい読まないといけない本なのに読んでいない本ってたくさんあるんやろうなー。
まずはうちの会社の全ての人に読んで欲しい。
■なぜ優良企業が失敗するのか?
・みごとな成功をおさめてきた企業の有能な経営陣が、利益と成長を求めるうちに、最高の経営手法を使って、企業を失敗に導くことがある。
・優良企業は既存の顧客の需要に応えて製品の性能を高める持続的技術の開発を得意としている。
・破壊的技術は持続的技術と大きく異なり、持続的技術に対応した企業の経営では、破壊的技術に直面した時うまく機能しない。
・だから優良企業が破壊的技術の前で失敗する事が多い。
■破壊的技術の五原則
1.企業は顧客と投資家に資源を依存している:顧客が求めず、利益率が低い破壊的技術に十分な資源を投資する事は極めて難しい。
2.小規模な市場では大企業の成長ニーズを解決できない
3.存在しない市場は分析できない
4.組織の能力は、無能力の決定的要因になる:組織の能力を生み出すプロセスや価値基準も、状況が変わると組織の無能力の決定的要因になる
5.技術の供給は市場の需要と等しいとは限らない:技術の進歩は顧客が求めるニーズのペースを上回る事があるから、破壊的技術は当初は小規模な市場でしか使われないが、いずれは主流市場で競争力を持つようになる。
■破壊的技術に対応するには?
・最大の過ちは破壊的技術の原則と戦い克服しようとすること
・従来の経営慣行を適応すると必ず失敗する。最も有効な方法は破壊的技術に関する事前の法則を理解しそれを利用して新しい市場と製品を生み出す事
・破壊的技術に直面した時の対応のポイント
1.破壊的技術の開発を、そのような技術を必要とする顧客がいる組織に任せる事で、プロジェクトに資源が流れるようにする。
2.独立組織は、小さな勝利にも前向きになれるように小規模にする。
3.失敗に備える。最初からうまくいくと考えてはならない。破壊的技術を商品化するための初期の努力は学習の機会ととらえる。データを収集しながら修正すればよい
4.躍進を期待してはいけない。早い段階から行動し、現在の技術の特性に合った市場を見つける。それは現在の主流市場とは別の場所になるだろう。主流市場にとって魅力の薄い破壊的技術の特性が、新しい市場を創り出す要因になる。
2009年5月21日木曜日
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2 件のコメント:
ついに...見つけましたよ。ロックオンです!素晴らしい内容じゃないですか!ここだけの話、「50歳までに社長」は私と同じ目標です。共に頑張りましょう!
リコヤンさん
見つかっちゃいましたね。って自分で言ったから当たり前なんですが・・・
ちなみにこのブログに対する初コメントです。おめでとうございます。
同じ目標ですか、ブログもそれ以外も切磋琢磨して頑張っていきましょう!
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