2008年2月24日日曜日

エディオン サービス重視の戦略

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東芝のHDDDVDから撤退。

今週新聞、ニュース等で大々的に報道されていたこのニュース。それ自体もマーケティング的に面白い事例なんでしょうが、今回はそのニュース自体ではなくそれを受けて家電量販店のエディオンがHDDVDを無償でブルーレイに交換するというニュースを発表した事について考えようと思います。

家電量販店は近年さながらヤマダ電機包囲網といういった感じで合併、提携等が進みそろそろ業界再編の最終局面を迎えるといった状況になっています。

エディオンは首都圏ではそんなに知名度は高くないもののヤマダに次ぐ業界2位の規模をほこる大手電機法人。広島のデオデオ、関西のミドリ、中部地方のエイデンなどを中心とする連合でそれぞれ地元では硬い地盤を築いている。「買って安心。ずっと満足」を経営理念に、ポイント、価格で差別化を行うのではなく顧客へのサービス重視で差別化しようとしている量販店である。

そして今回のこのHDDVDをブルーレイに無償交換するという施策。「買って安心。ずっと満足。」というエディオンのサービス重視の経営理念からでた対応なのだろう。ちなみに他の電気量販店から追随する動きは全くないようである。

このニュースがどれくらい反響があったのか、またHDDVDとブルーレイを交換するコストと同様の広告効果を得る為に必要な広告宣伝費との比較などはよくわからないが、メディアを等してエディオンの顧客重視の企業姿勢、顧客への厚いサービスを訴求するというマーケティングとして面白い事例ではないだろうか。

昔ジョンソン・エンド・ジョンソンがタイレノール毒物混入事件での早急な対応で企業価値を高めたケースと同様にとまで言ったら語弊があるが、世の中の関心の高いニュースを利用して企業価値を高めるマーケティング戦略というのも通常の広告宣伝では得られない程高い効果が得られると思う。

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